なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

あらためてキューピーについて考えてみる

買っちゃうハードルが低い

夕飯の買い物とだけ思ってスーパーに行っても、新しい商品や気になるものがあるとつい買ってしまう。 ふと目に止まり、手に取ってみたくなる。そのまま自宅に置いておきたくなるパッケージ。

安心のおいしさ。

このような商品を多く販売しているメーカーの代表がキューピーだと思う。

どれぐらいつい買ってしまっているか、冷蔵庫を調べてみた。

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シーザーサラダを使う頻度は高くないから小分けのパックが便利なのだ

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ついつい買い過ぎて冷蔵庫に眠ることもしばしば

こうしてみるとクノールもランクインしそうだが今回はキューピーだ。

どうしてキューピーをつい買ってしまうのはなぜかあらためて考えてみる。

見た目のかわいさ

やっぱりこれが一番に来る。

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アヲハタはキューピーの子会社。かわいい。

かわいい。

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持つとしたらこんな感じ。

ドレッシングもかわいい。かわいいどころか最近は開けやすい、廃棄しやすいパッケージになったと思う。ちょっと前まで瓶だったような。

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お豆腐にも合うので好き

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これはこう持つだろう。

忘れちゃいけないのがマヨネーズだ。キューピー社100年の歴史を支えた商品だ。

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ダイエット中なので小さいのを買った。これでも350kcalする。強い。

調べてみると、このデザインになってから40年、ずっと同じデザイナーによってこの品質が担保されているようだ。 キューピーという会社がいかに欧米企業のようにデザインを大切にし、力をかけているかが商品を見ればわかる。

ダイバーシティ

例えばドレッシングはサラダにかける。でも美味しいから、多様な使い方ができる。

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例えばパスタサラダとか。

ところでどうしてパスタサラダなんだろう。パスタの上にサラダならサラダパスタっぽいし、サラダうどんはその系統だ。あくまでサラダが土台である強い意志だろうか。

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和風醤油なら冷やし中華っぽくできる。ゴマドレッシングもGOOD

また、「最後にかけるだけ」と力強くこちらに訴えかける商品もある。

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思わず覇王色の覇気を纏わせてしまった

これはお肉料理にも合わせてどうぞ、という代物だ。もはや何にでもかけられる気がしてくる。商品としても多様に存在しているのに、使い方も無限大だ。

なぜかドレッシング愛の深さに気づき始め、ドレッシングについてもっと知りたくなってきた。

そもそも「ドレッシング」とは何だろう

ドレッシングは正確にはサラダドレッシングというらしい。 そして食品表示法に従い、以下の3種類に分類されている。 これらは植物油を使っている前提にあり、そうでないものがドレッシングタイプ調味料やサラダ用調味料と呼ばれるものだ。 総称してドレッシング類と呼ばれる。

  • 半個体状ドレッシング
  • 乳化液状ドレッシング
  • 分離液状ドレッシング

半固形状の代表はマヨネーズ。それ以外は代表をあげにくい。例えば同じフレンチドレッシングでも乳化液状のこともあれば分離液状のこともある。 要するに乳化の度合いが高いか低いかで分類が違うということだ。

高校の頃乳化のことを水と油の程よい距離感と例えていたのを思い出した。そんなことはともかく、乳化についてはこちらを参考にして欲しい。

感覚的に「ドレッシング買ってきて」と言われてマヨネーズは買わない気がするが、 実はマヨネーズを買ってきてもなんら問題ないのだ。

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「ほら、ドレッシング買ってきたよ」とは言わなそう

すなわち、僕の頭の中ではドレッシングは「乳化液状、分離液状ドレッシングあるいはドレッシングタイプ調味料またはサラダ用調味料」を指していたことになる。

なるほど(?)

ドレッシングの歴史

次に日本のドレッシングの歴史を押さえてみようと思う。 1958年、キューピーが日本で初めてドレッシングを発売した。 変わらぬ美味しさ、安心を提供し続け、そして2018年にはドレッシング事業が60周年を迎えた。

<キューピーのコーポレートサイト> 2019年に100周年を迎えたキューピー、変わらぬ美味しさと安心を届けている。

ちなみに、その歴史を日本の食生活の変化と合わせてまとめ公開している。 個人的には「魚たちは、海彦の手で、幸になる」というキャッチコピーがとてもお気に入りだ。

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あ、なんかそういう意味だったんですね!

このドレッシング史を読むと、いかにキューピーが食生活や味に対する僕たちの考え方をつぶさに研究し、食卓にお届けしているかが伝わってくる。 人気商品として「深煎りゴマドレッシング」が挙げられていて、確かにこれは定番と思っていた。

マツコさんの番組でもそのような回があったようで、そこでも一位の座を獲得していた。

正直人気はリケンの青じそがダントツだと思っていたので少しだけ意外だった。

巨大スーパーの罠

購買場所の影響を受けている可能性もある。 例えば巨大スーパーが顕著で、巨大スーパーといえばヨーカドーだ。

これについては意見が分かれる。 僕にとってはヨーカドーだ。

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余談だがこの店先にあるガーデンがNetflixのFollowersで登場する

巨大スーパーは入ってすぐに貴金属店やバッグなど食品とは関係のないものもあり、スーパーも最初に高級フルーツがおいてあったりして、それに影響を受けているということだ。

これによって「これよりかは安い」とどこか頭の中で思ってしまうところがある。ドレッシングぐらいなら・・・そう思っていてもおかしくはない。 そしてキューピーはつい手にとってみたくなるパッケージをしている。手に取ると、かわいくておいしそうで・・・。 興味がある方はアンカリング効果で調べてみて欲しい。

そして巨大スーパーはドレッシングのダイバーシティ(ドレッシングの品揃え)が凄まじいのだ!

今回はその写真は昨今の事情で取得できなかった。是非買い物ついでにドレッシングの多様性を確認して欲しい。

愛が食卓にある

キューピーの商品は実に魅力的だ。もっともっといろんなことを知りたくなる。 もっとも、今回は途中から脱線してついドレッシング話ばかりしてしまった。

そういえば日本にはドレッシングの日というものがある。

8/24がそうなのだが、実に上手い掛け方をしている。

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テイスティはこんな感じかな。目的とボトルのデザインの深い洞察を見出すのもおもしろそう

ドレッシングについて調べて終わるとは思ってもみなかったが、調べると面白そうなことがたくさんあった。 実際に工場に行ってみるとか、食べるとか、あるいはキューピー社そのものについてもっと深掘りをしてみるとか。 いろいろやれそうだ。

何か別のものと掛け合わせるのもアリだ。

ドレッシングだけに?