なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

断捨離・冷水・夜

2020/08/22

f:id:nochinaoto:20200823112925j:plain

断捨離(Letting go)

引越し用の段ボールに入りきらないものは捨ててしまおう、と意気込んだはいいものの、そう易々とものからは離れられない。 毎日を送る中で、いろんなものを使っているものだと改めて実感したのだった。

いざ部屋を出るとなると、ただ大変さの方が際立って、いい街だったと浸っている場合ではなくなる。 だんだん途方に暮れ、部屋を眺める時間の方が長くなってきた頃、お昼になった。

汗をかいた後はしっかりと食べてもいいだろう。最近そういうことを言っては食べすぎて、ストレスを食で発散している節がある。

荷造りのひと段落、いつ迎えることやら。

期限だけがあって、なんとかなるだろうと思う気持ちが湧いてくると、ついつい出てきた本に手を伸ばしてしまい、時間だけが過ぎていくのだった。

冷水(Cold water)

水道の水がすっかり温くなってしまった今日のこの頃は、冷たい水を飲むのも一苦労だ。それでもズボラに水道の水を飲んでばかりいるから、 たまの機会に冷えた水を買って飲むと、とても爽やかで、その美味しさに必要以上に驚く。

最近それが続いていたから、ついに水を買って常備するようになった。

お風呂から上がって火照った体に流し込むように飲む。とても気持ちがいい。 もしかして今まで少し熱中症だったのではないかと思うぐらい、そうしてから体の調子がよくなった。

体を大事にしようと思っていて、それが本当に実践できた時期がどれぐらいあっただろう。

夜(Midnight)

部屋のものを整理しているうちに、外は暗くなっていた。気がつかなかったが、雨が降っていたようで、外の気温がぐっと落ち、爽やかな風が吹いていた。

どれがゴミでどれがゴミでないかがよくわからなくなってきて、そんな気持ちを払拭すべく、散歩でもしようと思ったのだ。

思い立って、近所で自転車を借りた。電動アシストがついていて、汗一つかくことなく、どんな道もスイスイと進んで行った。 いろんな色の光が目に入って、まるでいろんな形をしたランプが沢山飾ってあるような街を駆けていると、いろんなことがどうでもよく思えてきた。

気がつくと晴海にいた。何事もなければオリンピックの選手が沢山生活していただろう場所。沢山のマンションができていて、4年前とは大違いの景色が広がっていた。

なぜか急に寂しくなって、急いで家に戻った。家の前の寿司屋さんで、大人が声を荒げて怒っていて、それを見ていた子供が泣いていた。

いろんな感情が渦巻いた夜だった。