なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

2020/07/02 蜂・生八ツ橋・夜の街

今日何があった?

蜂(bee)

蜂蜜には夏のイメージがある。

バナナマンの日村さんは、蜂蜜をかければスイカが食べられるらしい。夏のスパイシーだけどどこか甘味のあるカレーには蜂蜜が欠かせない。

そもそも蜂が元気な時期というイメージがそれに拍車をかけている。刺されたことが一回だけあって、小学校の頃にパジャマの中に潜んでいて、やられた。 父が物凄い剣幕で仕留めていたのをぼんやりと覚えている。

大人になってから、メープルシロップというものを知った。アンバーはどこか落ち着きを取り戻すような香りがして、秋のカナダの森に入りたいと思わされる。

蜜にも四季それぞれのイメージがあるものだと書きながら思う。春は花の蜜、冬はカラメルか黒蜜だ。

生八ツ橋(cinnamon flavored rice cake)

友達が東京に来る度に生八ツ橋を買ってきてくれる。僕はシナモンの香りが苦手だから、というのだけれど、毎回買ってきてくれる。

八ツ橋を知ったのは高校生の時だ。修学旅行で広島、大阪、そして京都に行くことになり、その計画を考えろというタイミングで知った。 最初はお煎餅の一種だろうか、ぐらいに思っていたものだから、その香りを嗅いだ時のギャップがあまりよくないイメージを植えつけてしまったのだ。

前に遠距離恋愛をしていて、京都には何度も行った。京都に訪れてその香りを嗅がないことはない。 するとあるタイミングからは京都に来たんだなという実感を与えてくれる存在になり、そこで知っていて感じる分には問題なくなった。

その友達が転勤で、東京に来た。生八ツ橋を渡しながら、もうしばらく買ってくることはないよ、と僕に言った。

夜の街(ridicule phrase)

夜の街と言われて思い浮かべる情景に地元の風景がほとんどない。街に出てきたのが大人になってからだからだ。 その頃には、僕は地元から離れてしまった。

地元を馬鹿にすることがあっても、それは地元の友達と茶化し合うだけでかなり高度な会話をしているだけで、言っているから言われて良いというわけではない。 非常によくない言葉がラップに出てくることに似ている。包まれているものが何かをわかっている間柄でしか分かり合えない。

夜の街と言った時、何を包んでいるのだろうと思う。

ネオン色が視界の中で揺らめいている景色を知った大学時代の頃を思い浮かべて、僕はそれをいつまでも冷凍庫にしまっているような感覚がある。