なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

2020/07/01 セロテープ・歓迎・受付

今日何があった?

セロテープ(scotch tape)

気がつくとじっとり汗をかいている。強い風で前を遮られている感覚よりも、通気して心地よさを感じる。 梅雨も盛り、夏も本番まで後わずかという7月1日。下半期が始まった。

市ヶ谷や五反田を訪れるときは大抵雨が降っている。雨が降っているイメージが強い場所は、運の問題ではなく6月や7月に来やすい何かがあるのかもしれない。

大学のレポートを印刷し、作品に添付して提出する。封筒はセロテープで封をするように指示されている。 郵便局が見つからず、風雨の強い中アップダウンの多い道を廻り、やっとの思いで見つかると、あまり混んでいる様子もなく中へ入る。 ウイルス対策で締め切りを避けた店内は冷房の効きが悪く、襟足が徐々に湿り気を増してくる。

鞄から取り出した封筒のセロテープが少し剥がれていて、手の甲で汗を拭い、台の上で押し付けるようにして貼り直した。

歓迎(cheers)

合理性だけでお金の使い方を考えるとあまり楽しい生活は送れない。功利的なことを考えて行動してばかりいるとあまり面白い生活は送れない。

歓迎会をするとなった時、お酒を飲むシーンを思い浮かべる。その会の中で何をするでもなく、ただお酒を飲んで話している。歓迎するよりも飲む理由を見つけたという感覚の方が強い。 聞いてどうにかなることもないが、最近どうだったかを確認するのは常のことで、初対面の人の場合は何かと難しいことが多い。言葉を交わすでもなく、何かしら反応をしてもらえるならそれで良い。そのぐらい多様な時代になってきたと思う。

帰り際によし明日から頑張ろうと思えれば良い。まるで明日なんて来ないかのようにアルコールの量だけが増えていく。無情にも迫る明日に向かうために電車に乗り込むと、閉まるドアの音と一緒に何かが閉じていくような感覚を覚える。

新鮮な気持ちで励まし合う瞬間は最初にグラスを交わした時だけで、クライマックスに向けて高まるというより、徐々に平坦なリズムを取り戻していく。 家までの道で、いつもより自分の足音がよく聞こえた。

受付(reception)

受付にいるお兄さんやお姉さんは驚くほど優しい。「仕事ですから」の一言で片付けられるものとは思えない。 どうしてそこまで笑顔でいられるのだろう。

悪趣味な考えを持つことがある。

居酒屋に行くといろんな人がいて、聞くことはないけれど様々な業種の方がいるのだろう。 冷えたビールをうまそうに飲む様は、勤務を終えた今だからこそ格別なのだという雰囲気を醸し出している。お酒を飲んでいるのだけれど、体育後に水を飲む少年少女のように爽やかに見える。

その逆を考える。お酒に限るわけではない、あくまで例えだが、受付の方もオフのオンの時間を楽しむのだろうと。今見せている表情は大人そのものだ。凛々しさ、たくましさを感じる。それが変身する時があるのかもしれないと。

余計なお世話だと思う。反省の受付3杯を週末の自分に科したい。