2020/06/29 煮干し・息吹・スティックのり
今日何があった?
煮干し(dried small sardines)
「ラーメンが食べたい」と言った時、何が食べたいのか正確に理解できるならとても仲が良い間柄だと思う。
僕がラーメンを食べたいと思った時、思い浮かべるのは煮干し醤油系のラーメンだ。豚骨ラーメンが食べたい時は一風堂が食べたいと言ってしまう。ゲームは全てファミコンと言わない大人になるつもりだった。
どうしても行きたい煮干し醤油系のお店がある。麺屋一燈の存在を知ったのは昨年の初めの方で、飛行機の中でラーメン道みたいなタイトルのドキュメンタリーを見ていて、そこで知った。整理券を必死になって手に入れないと食べられないそうだが、それだけの価値がありそうだと感じさせる店主の強いこだわりが動画中で表現されていた。海外からの帰りの飛行機に見たものだから、一層美味しそうに見えたのを覚えている。
カップにお湯を注ぎながらついに食べる時がきたか、そんなことを思い出していた。一燈がカップ麺で売られているのを見つけ、躊躇いはしたが買った。コンビニで有名店コラボ商品のカップ麺を買う時、しばしば悩む。いつか行ってみたいと思ってんたんだという思いがないと、なかなか手が出ない。隣のカップヌードルか赤いきつねを手に取る。どん兵衛はよこしまロードだ。
一口スープを飲み、行こうと確信する。今はネットで予約ができることを知る。
息吹(breath)
以前小笠原諸島の息吹が感じられる温泉の素を買ったが、今回は屋久島の太古の息吹が感じられる温泉の素を買った。
息吹とは何か。WEBで検索すると以下のようだ。
- 息を吐くこと。呼吸。
- 生気や活気のあること。「春の―に触れる」「時代の―」*1
言われてみれば確かに息遣いは生きているものから感じられるものだ。香りや雰囲気を含むイメージでいたが、そうしたものから伝わってくる活力のことだったのだ。英語にすると風の印象が強くなっているような気はする。
ここまで言われると難しいものだが、湯船に漬かりながらその片鱗は感じられたように思う。屋久島も小笠原諸島もいつか行くところだ。
スティックのり(glue stick)
いざ使うタイミングで出てこないもの。筆ペン、メジャー、スティックのり。かつてはハサミがランクインしていた。
実家を出てからしばらく経つが、一人暮らしを送りながら実家のように引き出しが充実していたことがない。大抵の文房具は「あの引き出し」にあるとだけ覚えていれば、その時はよかった。 今は棚はあるが様々なものが乱雑に置かれている。文房具の森ができている一角がある。
なんとか手を入れて林にすべきところだが、いつまでも後手後手になる。結局そう何度も使うものではないからだ。
また探す時がくるだろうと分かっていながら、森にスティックのりを置く。こういう流れを、しみじみと思うというのだろう。