なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

2020/06/27 ハムたま・ママチャリ・白桃ジャム

今日は何があった?

ハムたま

AM8:46起床、頭を過ぎる9時からの断水。今日は10時からの予約をスタジオに入れてある。あと少ししたら、歯磨きすらできない。久しぶりに勢いよくベットから出る。寝不足がたたっているのか、朝だからなのか、視界が霞む。

歯磨きを握ってから髪を整えるまでに10分くらいかかり、なんとか無事身支度を整える。残念ながらゆっくり紅茶を飲むことはできなそうだった。カバンを持って、準備できたかいまいち不安だけれど外に出る。朝からじっとりしたものが体に纏わり付き、梅雨どきの不快さが辺りを漂っていた。

不思議なもので、それでも外に出ると家にいる時よりも食欲が湧く。吉野家に入り、ハムエッグ定食を注文する。朝だけのメニューだ。僕はこれをハムたまと呼んでいる。

食べ終わって、少し足早に駅へと向かう。地下鉄の階段を降りながら、ポケットに手を入れてイヤホンを探す。辺りにいる人は皆耳に何かを入れ、たまにフックのように少し耳から何かが出ている。手元を見るために少し首を傾けている姿勢が自然に感じられるようになった。動きのないときに広告を見る時間は少なくなった。

ママチャリ

歩いている側を、人が走っているときぐらいの速さで自転車が駆け抜けていく。そこには3人も人が乗っていて、さらにカゴにバッグ、肩にリュックだ。最近のママチャリのスタンダードは電動多収納で、原付ほどの値段がするものだ。ところでママチャリを後ろ棚がついてハンドルがアーチ状のものだという認識もわかるが、子供が乗っている方が自然なイメージに思って、敢えて誤用した。

安全性能が重視されているからか、メーカーお墨付きのものが選ばれる傾向にある。当然と言えば当然だろう。子供が乗るからだというよりも、3人に荷物も載せるような荷重に耐え切るものでないといけないからだろう。

子供を持つとはきっととても時間に追われ、大変なことなんだと思う。快速を飛ばし、赤信号も平気だ。安全性の高い自転車は乗っていて快適でもあるのだろう。本当は車がいいのかもしれないが、都内ではなかなかそうもいかない。あるいはコミュニティの存在もあるだろう。あのタイプの自転車は密集している姿もよく目にする。子供達や親同士の交流の場にいく時のドレスコードのように見えなくもない。

何かを揶揄するつもりがまるでないのだが、あそこまで荷物や人が乗って疾走する様は世界まる見えが中国を特集する際によくピックアップして、これだけの荷物を運べると紹介してくれていたのを思い出させる。月曜日にはそういう世界の様子を紹介してくれているのを見るのが好きだった。

白桃ジャム

アヲハタのジャムが好きでよく買っては朝に使っている。特に好きなのはまるごと果実のジャムだ。

まるごととつくと魅力が増すところがある。初めてそれを感じたのは山崎のまるごとバナナを発見した時で、次は雪町娘という苺大福を見つけた時だったと思う。

オレンジとブルーベリーの二百円くらいのジャムを買っていて、たまには違うものをと白桃を買おうとした。ところがその値段の、もっというとサイズのジャムが売っていなかった。 よく考えれば当たり前で、白桃がこんな小さなサイズなわけがない。ジャムコーナーを2、3分徘徊しながら、納得して少し高い瓶を手に取った。

昔は紙のパックに入ったジャムをよく食べていたなと回顧した。ブルーベリーの時は使って、ピーナッツバターの時は使わなかった。そういう小さな好みを目敏く確認されながら、そしてそのわがままを許されて育ててもらった。兄はそういう弟が疎ましかっただろうと大学生の時に思ったものだが、そういうわけでもないようで、今でも帰省するたびに「何飲みたい、欲しいもの買っておくよ」と聞いてくる。弟はジャムのように甘くつけ上がっていく一方だ。