なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

2020/07/13 高円寺・回転寿司・醤油

今日何があった?

高円寺(Koenji)

東西線で中野に着く寸前、地上に出る。そこからは、中央線の快速も併走する。 その高円寺から阿佐ヶ谷の区間の車窓が好きだ。 快速と上手く噛み合った時、疾走感がある。

高円寺を出て走り出すと、中央線快速が併走する。 まるでお互いの電車が動いていないように同じ速度で併走する。 電車が近付いたり、遠ざかったり。電車の天井から、エアコンの水がきらきら流れているのが見える。

少し経つと快速の向こうから黄色の各駅電車が物凄い速さで動いてくる。

それが終わると、青空の下に阿佐ヶ谷の街並みが映る。

回転寿司(Sushi Train)

注文のお皿を取って、ボタンを押すと新幹線は奥へと帰っていく。回っているお寿司を選ぶのも楽しいけれど、特急でやってくるお寿司を見るのも好きだ。

回転寿司はお寿司を楽しむのも当然だが、その空間を楽しむ場でもある。今日のおすすめ、皿の色、バーナーで鯖を炙る大将、お皿で遊ぶのを叱る母親。 寿司の皿を入れるとルーレットが回る仕組みのある場所も好きだ。

一皿食べた後、ガリの蓋を開けてそのお皿の上に山盛りのガリを取り分ける。 タッチパネルの隣のページを押しながら、何を食べようか考えて、時々ガリをつまむ。

注文し終わったあたりで、大学生の頃はよく近所の回転寿司屋さんに行ってたよね、と友達と話す。 決まって毎度この話をして、その寿司屋が平禄寿司という名前だったことを指摘すると、懐かしいなあと言って、大学時代の安定食屋さんの話をする。 そうしていると、後発の新幹線が現れるのだ。

その時思い出したように、ガリの蓋を閉じた。

醤油(Soy Sauce)

紅生姜をのせた牛丼に、最初から卵をかけて食べようとはせずに、半分くらいはそのまま食べる。 なんとなくもったいないような気がするからだ。

牛丼を食べたい舌になっているので、最初は牛丼で食べたい。その時、紅生姜は想定しているけど、卵はまだだ。 卵はなぜか合わせて注文してしまうから不思議で、それで採算をとっている仕組みも不思議と頷ける。

牛丼に卵をかけた後に醤油をかける発想がこれまでなかったから七味の隣の醤油を使ったことがなかった。 こういうのは大抵母親に止められるパターンの食べ方だから、小さい頃の習慣でやらないままでいた。

試しにやってみるか、と少しだけかけてみた。器にはこだわりがあるという店内放送を聴きながら、ご飯を掻きこむ。 食べたことがない感覚で、美味しい。専用の醤油が置いてあったのか。

店を出て、ぽたぽたと雨の滴が髪に当たるけれど、気にならなかった。