なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

2020/07/04 佐野元春・ピタゴラスイッチ・キリンレモン

今日何があった?

佐野元春(Motoharu Sano)

TODOにはなんでも思いついたことが書いてある。ある意味僕のオムニバスだ。

「あ、こんなに汚れの取れるシャワーヘッドがあるなんて、欲しいなあ」 そう思ってTODOに記録してからもう1年になる。TODOと書いてあるリストに載ってあると、何者かに押し付けられている感覚が芽生えて少し落ち着かないが、最近はそれも無くなった。

40にして惑わず、というからにはこの10年の間にこうした変化がどんどん起きるのかなと思う。 その中で「若い頃は」とか「僕はいいよ」といっている間に、僕もおじさんだと呼ばれるようになる。

次実家に帰った頃には姪っ子がおじさんと呼ぶようになっているだろう。 孫はまだか、と言われる回数も増えて、LINEでも言われるようになってしまった。 今のところそういうことが起きそうなことが、TODOには書いていない。

ピタゴラスイッチRube Goldberg machine)

雪が降ると、それがわずか5cm程度でも都会の機能が麻痺する。そんな穏やかならぬ喧騒もある中で、町の一角には必ず雪だるまがある。

考えてみると、岩手ほどの深雪がある中でも、雪だるまを作る人は都内で作る人と同じぐらいの数に思える。それができる機会が多いだけで、必ずしもどの家にも雪だるまがあるなんて状況はあまり見かけない。

雪だるまを作った後、その顔をじっと見る。満足して、冷たい手を温めようとお風呂に入る。温まって、髪をタオルで拭いながらコタツでアイスを食べる。

徐に、明日は何鍋にする?という話をする。 この時、同時に何を持っている姿をイメージしただろう。

キリンレモン(Summer Cider)

夏になるとサイダーをよく飲む。いろんな種類があって、どれも思い出深い気がする。 CMのような青春が目次を見る限りありそうにはないけれど、そういう一ページが読み返したらあったのかもしれない。

外で運動する部活をしていたことがない僕が、外で汗を拭いながら何かを飲む姿を想像した時、その背景にあるのは駅だ。 ホームで体を冷やそうとしている。高校生の時は、汗をよくかくのが少し恥ずかしいと感じていて、同級生の女子がいると少し距離をとった。

缶やペットボトルを握りしめてそのまま勢いよく飲み干す。まだ冷気の残る缶を首に当てて、缶を捨てた手が少し濡れているのをズボンで拭う。シャツの首元あたりを掴み、ポンプのように熱気を外に出す。

冷えた電車に乗り込む。徐々に汗がひいてきて、落ち着いていると最寄りの駅に着く。 電車を出た途端にいろんな方向から質の違う暑さがやってきて、日陰を探す。

熱くなったサドルをお尻で冷ますように立ち漕ぎをしながら、白く見える街を自転車で駆け抜ける。 家に着くと冷蔵庫から麦茶を取り出し、コップに入れてそれを一息で飲み干す。 冷蔵庫を閉じる。