なおぼうけん

日々を探検したり、掘り下げていきます。

2020/06/25 新人・草野マサムネ・セブン

今日何があった?

新人:この時世においては通年と同じ研修はままならず、早い段階で新人が着任した。らしい。正直まだ見たことがない。僕がそう言われていた時もあった。月の給料をすべて遊びに費やし、金曜の夜はドーパミンを大量に分泌することに注力していた。新橋、渋谷、亀戸。東京は狭い。狭いけどとても広い。当時はそうも思っていなくて、ここが東京であることも考えていなかった。同じスタートラインに立った仲間たちが先を走り始めたり、それにえも言われぬ焦燥を感じていた。夏の炎天下、荒涼とした気持ちを抱いていた。ゆりかもめの立つ位置を間違え、汗がひかずに困っていると、自分でも信じられない苛立ちを感じた。若かったけれど、あの頃はいろんなものが怖かった。今の新人はどうなのだろう。貯金だけは僕の時よりありそうだ。

草野マサムネ:お風呂でラジオを聴くのは楽しいけれど、オールナイトニッポンを聞き出すと結構時間を無駄にする。2時間も湯船に浸かってしまった時は、もはや体も冷めていた。暖かいシャワーの水を被り、目を閉じる。お風呂で聴くラジオは30分ぐらいの番組だとちょうど良い。それで最近、ロック大陸漫遊記というラジオを聴いている。パーソナリティー草野マサムネさんだ。通学コースの方だけど、大学の先輩にあたる。タイトルコールが多いことだけ気になるのはきっとタイトルそのものが仰々しいからだろう。それを聴く。先日はディアフーフ特集だった。お風呂でノイジーな音楽を聴きながら、普段あまり聴くことのない楽曲解説に耳をそば立て、髪や体を洗い、お風呂を出ていく。

セブン:大学時代はプリンターが家にあることがある意味スタンダードだと思っていたが、今はそうでもない。プリンターとはコミュニティ単位で所有するものだと思っているところがある。例に漏れず、いまだにプリンターを持っていないがために、大学の課題はすべてネットプリントで賄っている。だから時折セブンイレブンのニーズが急激に高まる。今日がそれだった。天気の悪い日は何につけても家から出たくないものだが、しょうがなく服を着替える。家の裏手にある橋を渡り、クリーニング屋さんのところまで歩くとセブンイレブンがある。歩いていると、足元のそばを小さな子供が走り抜けていく。振り向いて誰かを探している。おそらく僕の後ろに母親がいることだろう。ポケモンのパンを買ってもらうようで、足取りの遅い母親に言葉を尽くして急かしている。もはや悪口を言っている。程なくしてセブンイレブンの方につくと、珍しくネットプリントが混んでいる。それも、2、3人が待っているほど混んでいる。困った。待っても良いが、退屈の方が嫌だった。そう思いスマホを取り出し、GoogleMapでセブンと検索をする。セブンイレブンを検索するのは初めてだな、と思う。店を出て、右手に歩き始めた。